発疹はないけど全身がかゆい場合って
肌のトラブルは、必ずしも皮膚病によるものとは限りません。発疹はみられず、全身にかゆみがあるという場合、むくみや黄疸、全身の倦怠感など、そのほかの症状がないかどうかにも着目し、全身性の疾患の可能性も含めて、適切な科を受診するべきです。
以下、発疹がなく、全身性のかゆみを伴う場合に疑われる疾患とその主な症状をあげてみます。
発疹はなく、皮膚が全身にあたってかゆく、さらに以下の症状がある場合:
●黄疸、全身の倦怠感がある場合は「肝硬変」の疑いがあります。
●黄疸、腹痛がある場合は、「胆石症」の疑いがあります。
これら2つの疾患については、内科または消化器科を受診してみましょう。
●肥満、口のかわき、倦怠感がある場合は「糖尿病」の疑いがあります。
●足の親指の痛みがある場合、「高尿酸血症」「通風」の疑いがあります。
これら2つの疾患については、内科の受診をお勧めします。
●高齢者で、冬の時期に皮膚が乾燥するという場合は、「老人性ようしょう症」の疑いがあります。
●抗生物質、アスピリンなどに対する反応で、発疹が出ることもあるいう場合、「薬物アレルギー」が疑われます。
これらふたつについては皮膚科を受診します。
●むくみ、食欲不振の症状がある場合、「慢性腎不全」の可能性があります。
内科または泌尿器科を受診します。
その他、決して多くないのが、神経症の場合です。精神的ストレスがあり、主に頭部にかゆみが現れます。このような場合は、精神科の受診が勧められます。
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発疹を伴わない局部的なかゆみといった肌トラブル
肌のトラブルの多くは、発疹です。そして発疹がある場合は、通常、かゆみが伴います。
しかし、なかには、発疹はないけれども皮膚がかゆいということがあります。このような場合、もちろん、皮膚科の領域の疾患ということもありますが、何か内臓の疾患が原因で皮膚にかゆみが現れることがありますので、かゆみ以外の症状はないか、注意深く観察して適切な科を受診することが大切です。
たとえば、発疹はないけれども皮膚にかゆみがあるというときは、そのかゆみがどのような場所に、どのように分布しているか、に着目します。
たとえば、発疹がなく陰部・肛門周辺にのみかゆみがあるという場合でしかも白色のおりものが見られる、といった場合は、「カンジダ症」が疑われることがあります。黄色のおりものの場合は、「膣トリコモナス症」の可能性があります。これらの症状があるときには、皮膚科もしくは婦人科の受診が適切です。
ただし、発疹がなく、陰部・肛門周辺のかゆみという点では同じでも、夜間のかゆみや食欲不振という症状がみられる場合は、「ぎょう虫症」の疑いがあります。これは「ぎょう虫」が盲腸およびその周辺に寄生し、夜中に肛門外に這い出してきて肛門周辺に産卵することから強いかゆみをおぼえるというものです。この場合は、その人の家族全員がぎょう虫の検査を受ける必要があり、内科を受診することになります。
一方、全身にかゆみがあり、黄疸(おうだん)や全身の倦怠感があるという場合は、「肝硬変」が疑われます。この場合は皮膚科ではなく、内科を受診すべきでしょう。
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主婦湿疹という肌トラブルとその症状
「主婦湿疹」は、「進行性指掌角皮症(しんこうせいしょうかくひしょう)」とも呼ばれ、20代頃から始まり、主に女性の利き手の指を中心にみられる肌のトラブルです。過度の水仕事や外的刺激などによって、利き手の指の背面、側面に湿疹が生じます。
乾燥型と湿潤型があります。
乾燥型のものは、指の腹面の角質が強く傷ついているのが特徴です。指紋が消失したり、亀裂を起こし、皮膚が硬化するなどの変化が見られます。かゆみよりも刺激感が強いようです。
一方、湿潤型では、表面が湿ったぶつぶつが指やてのひら、手の甲にもみられる刺激性皮膚炎のひとつです。かゆみがあり、かくと悪化します。両手に広がることもあります。
原因は外的な刺激によるものであることは確かなようで、女性、特に水仕事を始めた若い女性に多く見られます。水仕事で洗剤を用い、手の脂肪分が洗い流されたり、水仕事で角質層が軟化し、そこに洗剤の界面活性剤や、食品、調味料、ゴムあるいは金属といった、外的な刺激が皮膚に侵入しやすくなることが原因と考えられます。
未婚の女性でも、仕事で手に刺激を受けるようになり、症状があらわれはじめることがあります。
体質的には、皮脂の分泌が少ない人や、アトピー性アレルギーなど、ほかの肌トラブルをもともともっていた人にしばしばみられます。
また、利き手ではなくても、指輪などをしているとそこに洗剤や刺激物が付着しやすくなり、そのまわりに湿疹が出やすくなります。
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肌トラブルに多い皮膚のかゆみ
肌トラブルというと、多くの場合、発疹といった目に見える皮膚の変化をさします。そして発疹のある場合は、たいていかゆみを伴います。しかし、なかには発疹を伴わずにかゆみだけを訴える場合があります。それを「皮膚よう痒症」といいます。
皮膚にはかゆみという以外、特別な変化がみられないことから、内科的な隠れた異常をみつけるためにくわしい検査が必要となります。内科的な原因の場合は、一般的なかゆみ止めはあまり効果がありません。原因となっている病気の治療を優先します。また局部的な症状には、副腎皮質ステロイド軟膏を用いることがあります。
老化で皮膚が乾燥したことが原因で生じる「老人性皮膚よう痒症」、内科系の異常にともなって肌にかゆみが生じる「症候性よう痒症」、また皮膚の一部だけがかゆくなる「限局性皮膚よう痒症」の3つの型に分類されます。
●「老人性皮膚よう痒症」
皮膚の老化に伴い、皮膚の表面にある角質層が水分を失い、カサカサになってかゆみを起こす病気です。特に冬には空気が乾燥することから皮膚は乾燥しがちです。男性に多く見られ、特に脚がかゆくなります。かくと湿疹状態になり、さらにかゆさが増します。
●「症候性よう痒症」
内科的異常によるものです。糖尿病、肝炎、妊娠中毒、通風、高血圧、およびストレスや神経症が原因となることがあります。全身の皮膚がかゆくなるのが特徴です。
●「限局性皮膚よう痒症」
女性の陰部、肛門のまわりにかゆみが生じます。陰部のかゆみには、カンジダ症やトリコモナス症、あるいは月経、妊娠が原因のこともあります。
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